2025年7月21日

~正しい知識で元気に夏を乗り切ろう~
梅雨が明け、本格的な夏が到来しました。厳しい暑さが続くこの時期、「なんとなくだるい」「食欲がない」「夜なかなか眠れない」といった不調を感じていませんか?それは「夏バテ」かもしれません。
■ 夏バテとは?
「夏バテ」とは、暑さによって自律神経の働きが乱れ、体の調整機能がうまくいかなくなることで起こるさまざまな不調の総称です。
特に気温差や冷房の効いた室内と屋外との移動が多い現代では、体がうまく対応できず、自律神経のバランスが崩れやすくなります。その結果、以下のような症状が見られます:
だるさ、疲れやすさ
食欲不振、胃腸の不調
不眠、寝つきの悪さ
頭痛やめまい、イライラ感
■ 原因は?
夏バテの背景には、次のような複合的な要因があります:
生体酸化(さび付き)
修復エネルギーの低下
免疫反応(小規模炎症)
また、これらを解決しようとした
自律神経系の機能低下・バランスの乱れ
これらが連鎖的に起こることで、体も心も疲弊しやすくなるのです。

■ 夏バテの予防と改善法
夏バテは、ちょっとした生活の工夫で防ぐことができます。以下の5つの対策をぜひ取り入れてみてください。
対策
1. 夜更かしをしない
睡眠不足は自律神経の回復を妨げます。冷房や扇風機の使い方にも注意して、深い睡眠を意識しましょう。
2. 外気との急激な温度差を避ける
冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来すると、自律神経が疲弊します。冷房は外気との差を一定に保ち、カーディガンなどで調整しましょう。
3. 軽い運動を続ける
運動は血流を良くし、自律神経を整える効果があります。無理のない範囲で、毎日散歩やストレッチを続けましょう。
4. 冷たいものを摂りすぎない
冷たい飲み物やアイスの取りすぎは胃腸の働きを低下させます。常温の水分をこまめに摂るのがおすすめです。
5. 栄養バランスのとれた食事を心がける
ビタミン・ミネラルをしっかり摂り、冷たい麺類だけのような偏った食事は避けましょう。夏野菜やたんぱく質もしっかり摂って。
■ 夏バテかな?と思ったら
「なんとなく不調が続く」「食欲がない」「眠れない」といった症状があるときは、無理せず早めに医療機関を受診してください。脱水や内臓機能の低下など、思わぬ病気が隠れていることもあります。
暑い夏を元気に過ごすために、まずはご自身の体の声に耳を傾けてみましょう。